海外所在業者から勧誘を受けてお金を借りる時には、気をつける必要があります。悪質な業者からお金を借りてしまうと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があるからです。
安全にお金を借りるためには、相手が安全に取引ができる業者かどうかしっかりと確認してから、取引をする必要があります。海外に所在している業者の場合には、その業者が安全かどうか日本の業者よりも確認しにくいので、非常に注意して取引相手を選ぶことが重要です。
海外所在業者からお金を借りる際に必ず確認しておかなければいけないのは、
その業者が日本でお金を貸すことができる正当な権利を持っているかどうかです。
海外に所在している事業者であっても、日本でお金を貸す事業をする場合には、
日本の法律で決められている事項にしたがってお金を貸す必要があります。
日本でお金を貸す事業をするためには、国や地方自治体などに届出が必要になります。
こうした届出をしていないでお金を貸すことは違法な行為になるので、
海外に所在している業者であっても、必要な届出をしているかどうか
しっかり調べておくことが不可欠です。
貸金業務を取り扱うことができる資格を持っている人がいるかどうかも、確認すべきことです。
儲かると言われて被害を受けた例
海外所在業者からお金を借りる時と同様に気をつけなければいけないのは、
外国為替証拠金取引や有価証券投資等の勧誘を、海外の業者から受けた場合です。
この場合にもお金を借りる時と同じように、さまざまなことを確認する必要があります。
特に注意しなければいけないのは、「絶対に儲かる」というような言葉を相手が使った場合です。
実際にこうした言葉を信用してしまい、被害を受けた人も多くいます。
取引で成功をした経験を記載したブログやSNSの投稿を読んで関心を持った人が、
海外に所在している業者とバイナリーオプション取引を開始したけれど、
利益が発生しているはずなのにもかかわらず、出金もできないという事件も起こっています。
この事件の被害者は、その後業者とも連絡が取れなくなってしまいました。
友達から「絶対に儲かる」と勧められて、海外に所在する業者の取引口座に
お金を入れてFX取引を始めた人の被害も報告されていて、この人は多額の損失を被ってしまいました。
海外に所在する業者が、日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは
違法な行為であるために、お金を借りる時と同様に、相手が日本で登録をしているかどうか、
まず確認する必要があります。