信用金庫のシニアライフローンは年金での借入金の返済を重要視しており、年金受取口座が借り入れる金庫の口座に指定してあることが条件です。
指定していない場合は公的年金振込指定を変更すれば条件はクリアしますが、融資の申請の際には年金証書と年金裁定通知書か年金額改定通知書、年金振込通知書などの年金受給額を確認できる書類を提出させられます。
融資金額の上限は100万前後で、お金を貸す高齢者が信用金庫の営業地区内に居住、あるいは勤務していないと利用できません。
収入が年金のみの場合は銀行がお金を貸す時に渋られますが、信用金庫なら融通がきくことが多いので、自宅のバリアフリーや高額医療の支払いなど生きていくうえでどうしても必要な資金に利用する高齢者が多く見られます。
消費者金融と違い窓口の担当者がお金を貸す時に対応してくれるため、インターネットやスマートフォンでのWEB申請が苦手な高齢者にも優しく利用しやすいローンです。
年金受給者になる前にその金庫で事業資金を融資してもらっていたり、従業員の給与振込先にしていたなど長年その金庫を利用していた高齢者には、利用していなかった人に比べて比較的審査が融通されます。
フリーローンの色が強いシニア向けローン
銀行のシニア向けローンはシニア向けのフリーローンという色が強く、
年金収入にこだわらずパートやアルバイトでの安定した収入があれば借り入れできます。
融資の上限金額は200万円前後と低金利ながらも比較的高額で、
住居を担保にしてお金を貸すリバースモゲージも利用可能です。
自宅を担保にすると手放さなくてはいけないのかと思われがちですが、
リバースモーゲージは自宅に住みながらフリーローンが借り入れできる仕組みで
お金は必要だが働けないといった高齢者に需要があります。
ローンの用途は問われないため、海外旅行の資金や車や家具など
高額商品の購入にあてる高齢者もおり、人生の記念に贅沢がしたいなどの理由の人が
借り入れることが多いローンです。
インターネットやスマートフォンから申請や審査の申し込み、
借り入れたお金の入金確認などができるため、お金を貸す貸さないといった事情を
周囲に知られたくない人に向いています。
住宅資金を利用していたり無担保ローンの利用実績がある人は
審査が通りやすくなるなど、口座を開設しているだけでなく
長年その口座を活用してきたかどうかで、お金を貸すかどうか決められるので注意が必要です。